泥水/草野春心
 


  ばかげた
  世のなかが晴れていた
  ことばが ぼくの目のなかで
  すばやく動いて よくは見えない


  たいくつな愛のように夜がきてほしい
  あなたの胸にいつしか溜まった
  やわらかい泥みずに
  脚をとられたい



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