いちばん/次代作吾
 
むかつく

どこにも転がっとる
粒で
自分も辟易
頭からつま先までの世界で
呼吸して

いやだなぁ
人を傷つけるときは
ひかえめにいって
自分も同じかそれ以上に傷ついて
でも
それ以上の相手は傷ついている

なんとか
詩の方向にもっていきたいのに
嘘でもそっちに向かっていかん

そういう形として
自分はその形に執着はなく
人の形に
これは常に
合わせていきたい
合わせることができるって
思いよる

これが悪いことなのかもしらん
わかっとっても
わかっとらんけれども

あんまり分かるを
信用したらいけん気がしつつ

やっぱ生きとるから
誰でもいいから
誰でもいいかこそ
1人の人間を分かりたい
戻る   Point(2)