詩のネタが尽きる/こたきひろし
いちめん真っ青な空
段差に躓いて転倒しそうになる
何してんだよ俺
足下には気をつけろ!
自分で自分に無性に腹がたった
怪我でもしたらどうするんだ!
いちめん真っ青な空の下にだって
暗雲は立ち込めるし
危険は石ころみたいに転がってるんだよ!
何年人間やってるんだ!
何年よ?
いちめん真っ青な空から
突然の爆音
見上げたら
鉛色の機体が数機、編隊を組んで飛んできた
怖いくらい低空飛行してる
近隣の町に基地があるからそこから飛んでくるんだろう
何だか墜ちてきそうな気配だ
下手したら爆弾も
いちめん真っ青な空の下にだって
戦争を孕んだ風は吹くんだぜ
こんな詩を投稿しても
無視される
だけだろうけどな
言っちゃ悪いが
ノーテンキなやつらばかりだからな
俺を先頭に
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