詩にうつつを抜かしている/こたきひろし
い
すると母親はそれを察して言った
子さんには遠くへ行って貰ったよ
遠くって?何処だよ?
俺は直ぐに聞いた
お前には母さんがいるでしょ
彼女は答えた
それから間もなく彼女は
するりと俺の側に横たわった
ヤバイヤバイよ
それはヤバイよ
幾ら母親だってその体と色艶は
化粧もいけてるし唇は紅いし
それから彼女は着ていたブラウスを脱いできた
下着をずらして乳房を露にした
それから躊躇いもなく
その片側の乳首を俺の口に含ませた
そして彼女は言った
母さんお前には人工のミルクしかあげられなかったから、それがずっと心残りだったのよ
えっ?そっちだったのか
勘違いしたよ
よかった
あり得ない事が
けしてあってはならない事が起きる幕開けじゃなくて
母さん
遠慮なく頂くよ
母さん
目が虚ろになってるけど
大丈夫かい
死んでないよな
戻る 編 削 Point(4)