やまない/
若乱
洞窟の分かれ道を全部綺麗に間違えて行き止まり
深く小さな穴ぐらに住む少年は
外の空の大きさを知らない
知らないということだけ知っている
価値観が
尺度の変わる物差しに翻弄されながら
それでも僕は劣っていると叫ぶ
そのこだまがが鳴りやまない中
誰にも会わない幸福を1人で舐めている
不安の檻に閉じ込められたように
過去が現実を語る中
意思は幻想に終わるのだ
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