ミシガン・レリックス 1/
AB(なかほど)
教授の息子は
父親の話す世界を
土を捏ねてひとつずつ作り
アダムやイヴのかわりに
幼いころから憧れていた
ネイティヴの顔を描いた
はるか
はるかの時の後で
ただ
言葉や道理がわからないのではなく
本当のことがわからない
ただ
その方舟は
お父さんのために作ったんだ
このままの気持ちが
いつかは遺物になるのかもしれない
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