冬の扇風機/mmnkt
 
に置かれて
何もすることがなく冬グループの奴らには
無能のレッテルを貼られ
カーテンの方を向いてじっとするだけ
実は緊張しっぱなしでくたびれているんだ
僕に足と意思があれば
自分で押入れに行くのだけれど
トイストーリーじゃあるまいし
こうした心の声だって本当は存在しない
四肢はなく
犬や人間の子供よりも無力で
あなたがいなかったり眠っている間も
何気なく
天井の染みひとつ見つめられない



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