めざまし時計/
mmnkt
明るい銃弾の色をした
めざまし時計が横たわっている
埃を布のように被って
孤独を基調として
さみしさに囚われ人は揺れる
時計の叫びにさみしさはない
小さな物のはっきりとした孤独は
人の世を支えているだろう
さみしさが与えるものは
傷の噴水、生臭い
ぬくもりに飽きて
製品の孤独や冷たさを
求める夜があってもいい
それは
平熱の証明になるから
戻る
編
削
Point
(1)