カレーライスとライスカレー/
こたきひろし
片恋と
相思相愛は
たとえるならライスカレーとカレーライスくらいに
距離が離れてるのかな
片想いは一方的に直線を進んで
甘く切ない想いは線香花火のようで
儚い
両の想いは遅からず早からず
ひとつに交わって
双方の体の油に火が注がれる
なんて卑猥な水溜まりにぷかぷかと浮かびながら
男はひとりぼっち
何の約束も持たず
淀んだ水の上で
ぷかぷかとぷかぷかと
浮かんでいるに過ぎない
虚無の日々を
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