「美しさ」について (自分のことをつらつらと書いてます)/ベンジャミン
まず詩を読んでもらいたい。
花は自らの美しさを知らず
自らの美しさを語らず
ゆえに美しさは
美しいと思う心に常に宿る
たとえば僕が誰かに「美しいですね」と言ったとして、その美しさは言った相手と共有できるものではない。だから、ときに僕の意見は拒まれ、ときに感謝されたりというばらつきを生む。
詩における共感というものもそれと同じで、けして書き手である僕が意図したようには通じ得ないと考えている。ただし、そこで諦めを覗かせてしまったら、それこそ読んでくれる方に失礼なわけで、つまり僕は多分に読者という存在を意識している書き手なのだと思う。
その根底にはやはり、
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