バッド・ニュースばかりのページは確かに何かを掻き立てるものさ/ホロウ・シカエルボク
 
方もないシンパシーを覚えたこの年の終わり
俺はペシミストなんかじゃない
少なくともイズムでそんなものは抱えていない
冬の太陽はルーペで集められた光のように肌を炙る
雨の日にはそうして焼かれた肌がちりちりと鳴りやがるんだ

悪魔のコスプレをして
ブーイングを浴びてたボノは
たぶんそんなことでも思いつかなくちゃやってられなかった
そんな気持ち判らなくもないよ
誰だってどこかで
誤魔化しながら生きて行かなくちゃいけないんだ
黒猫が通り過ぎる
あいつにはこんな話伝わりっこない

爆弾は神経に連動している
頭が吹っ飛んで死ぬって
そう悪いもんでもないような気がする
そう、
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