戯れ言と云われても/涙(ルイ)
 
分を好きになってくれること
心の深いところで通じ合えること
淋しくなれる相手がいること

たとえばひとりででも どこへでも行けること
一生懸命に生きれる目的がひとつでもあること
家族が笑っていること
過去も未来も 隠さず語れること
誰の人生をも冒されない
等しく生きていてもいいそんな世界


そういうのを
たとえば幸福と呼んではいけないでしょうか
それを望むのは
とても贅沢なことなのでしょうか


自分は子供を愛せない 不幸にすると
早くも悟った子供時代
キラキラなんて縁遠い
真っ黒くろすけだった青春時代
明るい未来なんてどこにもないと
妙に冷めていた
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