青い地図/唐草フウ
流氷の底につながってる
ぶらっくほおるの隅っこに
ちょこんと震えながら
持っていたのは
青一色の地図
そういやいつから
陸も山も
ひとも消えて
感情だけあふれるようになったの
だろう
両手を広げて
その地図を見つめる
青いなみだが
さかさまにおちて
空へと還った
アッとふいに
手を離した
流氷の底につながる
ぶらっくほおるに
座り込んでいる
いっとうの白くま
そこへすべり込んできたのは
ペンギン
わたしとあなたを
むすぼう
こころの海に
境界線はないよ
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