先延ばしの心/都築あかり
生きることに疲れたので、
喜怒哀楽の渦に
ぐるぐると飲み込まれることに
呆れたので、
心を冷凍庫に片付けました
いつでも解凍できるからいいや
そんな短絡的な思いつきでしたが、
そのタイミングを逃しました
見失いました
時間は止まることを知らないまま
きっといつの日か霜がついて
心のしまい込んだ場所を
脳みそが忘れてしまって
心のない人間として
ただの細胞の塊として
生きていくのです
周りからは冷酷だと嘲笑われて
そんなことにも気づかずに
いつか、いつかと思っていたら
その時はきっと来ることのない
いつかの日、いつかの瞬間
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