仰ぐ(改訂)/
ひだかたけし
仰ぐ
高曇りの冬空を
透き通っていきながら
仰ぐ
人差し指を立て
天から降り立つ冷気をかき混ぜ
)わたしの肉身から
)欲望溢れ零れ落ち
)ふるふる震えて
)大地に帰る
仰ぐ
高曇りの冬空を
透き通っていきながら
仰ぐ
人差し指を立て
天から注ぐ光をかき混ぜ
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