夜明けのピクニック/ミナト 螢
 
胸のロケットが燃料を探し
手が届かないまま

延長コードの先に明日がある
ような気がしてた

ミルクを入れたばかりの
コーヒーみたいに

白い道で誘う夢がひとつ
寝返りを打つと消えてしまうから

食パンに挟む空の重さを
測らずに作るサンドイッチが

枕の代わりに支えてくれた
夜と朝の間を抜けるまで

私は確かに天国にいた
瞼の向こうに落ちる時間を

砂時計よりもゆっくりと沈め
腕時計よりもじっくりと見た
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