無題/
朧月夜
ああ、それは、崩れた空の。
誰にも聞こえない、 響き。
どこにも届かない、 谺。
空に、 焼かれた者の。
空に。焦がれた 物の。
崩れた、
ジェンガの
様なもの。
沈められた悲しみを
翼にして。遠くへ。
祈りもない、 虚空へ。
そしていつか故郷へ、と。
もの。
ような
帰る
贈り物よ。天使たちは
決して
永久になど、
思いは馳せな
かったのだろ
う。
僕はいま、その残酷さに
気づく。
虹とは、
光が空を、
切り裂いたも
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