自分の存在がやたらうざいと思えても/こたきひろし
 
自然ではあるけれど
そしていつか
自慰を覚えた
射精するために

反面
マスターベーションしたあとは
言いようもなく空しくなって
そして後ろめたさを感じてしまった
同時にそんな行為にふけってしまう
自分の存在がやたら汚いと思えてならなかった

少年の時代

ああ
今はそんな自分が懐かしく
美しいと思えるほどまでに
年輪を重ねた

性と共に
人生はあるんだよ
性なくして
人生は
存在しないのさ

神様がくれた
快楽は
卑猥な麻薬



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