自分の存在がやたらうざいと思えても/こたきひろし
自然ではあるけれど
そしていつか
自慰を覚えた
射精するために
反面
マスターベーションしたあとは
言いようもなく空しくなって
そして後ろめたさを感じてしまった
同時にそんな行為にふけってしまう
自分の存在がやたら汚いと思えてならなかった
少年の時代
ああ
今はそんな自分が懐かしく
美しいと思えるほどまでに
年輪を重ねた
性と共に
人生はあるんだよ
性なくして
人生は
存在しないのさ
神様がくれた
快楽は
卑猥な麻薬
戻る 編 削 Point(3)