幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して。/ホロウ・シカエルボク
 
している、直観、という言葉は少し違うかもしれないが、そうした感覚によって並べられた言葉は決して澱むことがない、あらかじめそうなることが決まっていたかのように澄ましてやがるんだ、俺はそういうものを眺めているのが好きなのさ、手のかかる写真だ、色を使わない絵なんだ―なあ、随分前に一度書いたことがあるかもしれない、人は眠っているとき、魂は神のもとに帰って、メンテナンスを受けているって―傲慢に聞こえないように祈りながら言うよ、俺、書いている時にそういうのを感じるんだ、それは神なのか、あるいは俺自身の中にあるなにかなのか、定かじゃないんだけどさ…さて!そろそろ寝る時間だ、アラームを仕掛けて、ほんの少しだけ不自由な眠りにどっぷりと浸かっていくことにするさ…。


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