最後の仔/シホ.N
 


ハンドサインで
助けを求めた
サインの意味も
知らないまま

宇宙中の
はるかどこかに居るはずの
僕の親玉に
サインを送る

見放された仔の
無力と絶望

彼方からくる
暗示ももはや
途絶えがちで

混沌のうちから
この生を受けるも
生まれ落ちた衝撃で
使命も指令も
そんなものがあったのかさえ
忘れてしまった

そうして僕は
つぶされる
全身全霊
つぶさに滅びる

あなたの
最後の仔になる
覚悟はすでに
できていたのに

戻る   Point(2)