愛別離苦/viraj
 
いんだ。

途方にくれるばかり。

運命は厄介ごとばかり持ち込んでくる。

もう人間として思い残すことはない。

人間としての人生を生ききった。

私が生きた濃い迷妄の世界が、走馬灯のように浮かんでくる!

人間としての最後の人生を、これ以上ないくらい濃く生きよう!

私が、あと人間でいられる時間は4ヶ月もないんだ。

悟ったら、今人間であることは、もう二度と戻ってこないんだ。


私は彼女がいたら悟りなどいらない。それくらい彼女を愛していた。
戻る   Point(1)