渋谷の曲がり角/番田
雨上がりの午後だ
通りを歩いていく 思いは
季節替わりの冷たい風の中
そして 僕は 駅前に出る
新しい会社に入った 僕は
もうどのくらいたったのだろうと口にする
この街で 僕は何かを求めてきた
数々の会社の入り口から出てきたけれど
立ち止まる 渋谷の曲がり角で
口にする 出来合いの言葉のような
何の意味もない歌詞のような
僕は 言葉もなく BGMに耳を傾けている
あの いつも飯を食べていた店を思う
それは 遠い 昔の頃のこと
だけど 何も変わっていない日々
僕が傘を持つようになったこと以外には
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