こんなの詩じゃねぇよ/こたきひろし
いた娘に
夫婦の秘め事を
不思議そうな目で見られてしまった事を
ああ
嫌だイヤだ
昨夜も
昨夜以前も
娘二人とも寝静まってから
無言劇のように始めたのに
だけど
下の娘は言ってくれてた
お父さんお母さん
ラブラブしても良いからね
って
その寛容さに戸惑いながらも
つい安心してしまっていたの
同じ我が子でも
長女は気丈でハキハキ自分の意思を口にした
けれど
次女はおとなしく控え目で、なかなか自分の意思を明確にできないでいた
とは言えど
長女にはっきりと言われてからは
私たち夫婦は
性行に封印をしない訳にはいかなくなってしまった
いかなくなってしまった
戻る 編 削 Point(5)