言葉の旅、「良い」のボタン/邦秋
文学作品に触れようと思う人は、
知や感情に刺激を求めているんだと思う。
それはきっと、旅に出て、
見たことのない景色や
懐かしい空気に出会いたい感情に似ているんだろう。
その恐らくの一般論に当てはまりながら、
詩との出会いを楽しみに、
アマチュア作品が集まる場所を訪れる。
まず、人気の十篇を読み漁り、
続いて、それ以外の作品群へ進むんだ。
僕が求めているのは、
殺意が美しくなったり、
優しさが恐ろしくなったりする、
心を動かす言葉の魔法。
そして、
言いたくても言えない世界を描いてしまったり、
"普通"ではない感情の輪
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