ふたつめの秋/梅昆布茶
 
雲梯にぶらさがっていた君たちは
いつか僕の子供でも仲間でも家族でさえも無くなって

風はきっと順番にあらたな名前を生み出してゆくのだろう

忘れ去られる恋人達にもせめて懐かしい墓碑銘を
その墓地の片隅に僕の現世のハンドルネームがあったなら
礼のひとことも申し上げたい

いつも原因を考える習慣がついてそれでも
こころの一部がさからって波打つのが枕元の時計に表示されて秋




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