自分史(業界誌記者時代5 ー 名刺500枚)/日比津 開
 
 僕が最も親しくしてもらった企業は、ド
イツの建設機械メーカーの日本法人の社長
で、銀座や浅草のクラブ、スナックでお酒
を飲みながら業界やライバル企業の情報を
もらったり、こちらから情報を提供したり
した。社長はライバル企業に不利な記事を
書かせようとするところがあり、注意が必
要だったが僕たち記者にとっては貴重な取
材先だった。

 また財閥系の重機械メーカーの広報課長
は僕がアポイントなしで取材に行ってもい
つも快く応対してくれ、東京から名古屋の
工場見学に行ったときなどもセッティング
してくれ、わざわざ名古屋まで出張し取材
に同行してくれた。取材のあとは、名古屋
市内の料理店で一緒に飲食し歓談した。工
場見学の模様はレポートとして記事にした。



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