自分史(業界誌記者時代2 ー 記事)/日比津 開
取材先は、三菱重工業、小松製作所、住友
重機械工業などのメーカー、三菱商事、三井
物産、伊藤忠商事などの商社、代理店、リー
ス・レンタル会社、通産省といったところだっ
た。取材対象は社長はじめ部長、課長、担当
者まで会社によって違っていた。
入社からしばらくは先輩記者に同行して担
当者を紹介してもらい、取材の仕方、記事の
書き方を勉強した。産業機械分野の専門誌と
してはそれなりに知られた影響力のある媒体
を持っていたので、取材先の対応は概ね丁寧、
親切だった。
最初のうちは記事を1本書くのに1時間前後
かかり、キャップに何回も赤を入れられ、書
き直した。自分自身でも日本経済新聞などを
読み記事の書き方、経済を勉強した。自分の
書いた記事がはじめて専門誌に掲載されたの
は入社から1月たったころだった。非情に嬉し
かったおぼえがある。
取材には新製品、事業展開、決算などの取
材先会社からの記者発表と僕たち記者の独自
取材があり、1回の専門誌発行で1人の記者
がだいたい5本前後、1週間に10本前後の記事
を書いていた。
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