自分史(業界誌記者時代1 ー 大学休学、就職)/日比津 開
 
 21歳のとき、大学を休学し業界誌の記者
として働くことになった。父の仕事が上手
くいかなくなり、父と母との離婚もあり自
宅を手放し、家族がバラバラに散っていっ
た。

 僕は成城大学経済学部の3年だったが、
父とも母とも一緒に暮らすことを選択せず、
弟たちは母に付き、僕は独立していきなり
1人暮らしをすることになった。お金もな
く、どうしたら良いか途方に暮れたが、中
学時代からの親友の母親が持つアパートに
入居させてもらい、また当面の生活費も貸
してくれて何とかなった。

 ゼミの教授に現状を相談したところ、大
学は休学扱いにし働くことになった。仕事
探しをし、
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