無人部屋/
ひだかたけし
うっすらと
黄の明るみを帯びた海と空
目を瞑れば
茫洋と広がり続ける
どこか不穏な静けさ発散し
流れ込む部屋の空気は
きりりと冷え
瞑目すればまた
自ずと広がり在るソレはナニ?
記憶の底抜け からからと
誰かが眠る気配 隣の虚空間に
)便所の中での宇宙の孤独を忘れるな
そう書き刻んだ詩人は誰だっけ?
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