凝視ノ森/ひだかたけし
 
重ね重ねも雨に濡れ
あらゆる色彩、
交わり合い
響く響く樹幹に響く

)回転し続ける万華鏡

未定形な熱の力の流出から
記憶の底を割り空無に至り
鏡となって貴女を映し出す

透明無垢な声の魅惑、
白衣に包まれたその肢体、
どれもこれも抱きしめ愛し
花々はらはら沈黙に佇む
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