永遠の花/丘白月
月から流れる光が
砂時計のように
ゆっくりと
時には早く
街に降りそそぐ
誰もいない
暗い部屋の窓にも
月の光が温もりを照らす
街灯のない道に
小さな花が咲いている
月が花を照らす
誰にも踏まれないように
花がよく見えるように
小さな花はまだ明日も
咲くために
月の光を浴びて眠る
花の見る夢は
明日見る笑顔
優しく
幸せな
妖精が望む明日
花は知ってる
明日摘まれて
命が短くなっても
その上に見える笑顔が
また自分を生んでくれると
永遠の途中だと
花は知っている
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