ちっちゃく咲いた白い花びら/秋葉竹
 

君と僕の手と手を合わせて
世界の光を反射させよう

カゲのある微笑みでささやく
今朝の起きぬけの君の愛の言の葉
とても遠くから聴こえて
美しく透きとおっているかと思った

君を守るために
立ち上がった秋の虫の一匹は
ここに鳴き声をあげて
ガリガリガリガリと
僕の胸の骨をかじる

動かない肋骨を
削るみたいなものですから

言い捨て
なにも持たずに美しい君の顔を思い浮かべる
真実の光がその夜のちいさな祭りのあとに
悪い心に変わった僕の希望を
ひかり輝かせてくれたにしても
意地悪ということではないだろう

人生に終着駅なんてないからねって

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