詩の無い世界/
丘白月
自分が生まれた時にはもう
詩を書く人は存在していなかった
もう絶滅していたのだ
詩を体感するには
過去の詩人を探すしかなかった
遠い昔の
言葉のおにぎりは
なんと美味しいこと
遠い昔の
永久に腐らない言葉は
涙が存在することを教えてくれる
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