愛は惜しみなく奪うゆえに/水知鴇都
 
貴方の全てを
私の中に奪い取ってしまっても

それはもう貴方でないから
私は寂しいのですね


私の全てが
貴方の中に奪い取られたとしても

それはもう私でないから
貴方も寂しいのですね


互いを残して『奪い合う』

ゆえに

みな等しく孤独なのでしょう
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