器/HAL
 
器の中に様々な言葉が投げ入れられる
器はその度にかたちを変えていく
選んで選んで投げ入れられる言葉もあれば
一気呵成に投げ入れられる言葉もある
思った通りのかたちになることもあれば
思った通りのかたちにならないこともある

大きな器もある
小さな器もある
でも空っぽの器はない

だからひとは器に言葉を投げ入れる
それが詩(うた)
そこにあるのは言葉を投げ入れるひとの想い
どんなかたちになろうとも
ぼくはそんな想いの器を愛している

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