ディスプレイ(改訂)/ひだかたけし
 
また夜になり
静けさが白い部屋に充満して
溢れ出す無限の時間は
流れを止めず
私は一人横たわり
人差し指より先に薬指が
ディスプレイに触れて
誤字が打たれていくのを
眺めている

じっと

充満する静けさ、
カタカタカタカタ音を立て
無限の時間の流れに沿って
表層から剥離していく
制御不可能な現実の姿を
生傷の如く露にしながら
















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