夜の未知(改訂)/
ひだかたけし
また夜がやって来た
すべてが静寂に落ち着き
蠢く闇に呑まれる手前、
私は孤独な一時を
寛ぎ懐かしく愛おしむ
)部屋の白い壁やら天井が
)くっきりと存在感を際立たせ
)存ることの歓びを
)満ち足りた表情で告知する
また夜がやって来た
存るものすべてが逗留して
一時の未知を呼び寄せて
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