I' m from ・・・/
ハァモニィベル
風に叱られた旅人が
背を向けた空は
どこまでも追いかけてくる遠ざかる空
色の無い窓めがけて
覗くように聴こえてきた音と音と音と、
その音達の、遠き想い出
いつしか、
ひっそり
ひとり、
夜を解りかけたのに・・・
朝は来て
朝と知り合う暇もなく
一切は昼となり
夕焼と星空の街並みが
やがて燃えつきて消える今も
今も、
静かに
づっと
小さく道に佇み
引き返す道程(みちのり)も遠い
『わたし』は、
落葉の漂う
水たまり
*
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