頭のいい子が幸せになるのは難しい/ホロウ・シカエルボク
ろん年齢は偽っていたけれどそのへんは事情が事情だから考慮してもらえた、人前に出ない、ある店の倉庫の整理の仕事だった、仕事自体は簡単なことだったから、幼い彼女にもきちんとこなすことが出来た、いや、そこらへんの大人よりも彼女の仕事はよほどちゃんとしていた、そうして働きながら彼女は、生活のために必要なこと―ライフラインの支払いとか、そういうことをひとつひとつ学んでいった、ドロシーはとても賢い子だった、一度教えたことはきちんとこなすことが出来たし、場合によってはよりよい状態になるようにアレンジが加えられていた、すべてにおいてそうだった、仕事にしても、生活にしても―セックスについても―私は彼女と過ごした長い
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