わたしにとってあなたは/余韻
 
なく光ってる
痩せ細った心の奥へと続く田舎道の途中に落ちてる
そんな場面を憶えてる ならそのままでいい そんな優しい気持ちのままなら

何度マーキングしたって無意味だった
突いても突いても砂の山
どうせならいつまでも遊んでいたかったけれど
あっとゆうまに夕暮れは行ってしまうんだよ
あぁ空しさで満水となった万年床
乱獲されたのはわたしの中の正義だった
もはや張り紙どころじゃどうにもならないが
消耗品にはしちゃいけないし代用品なんてもってのほかさ
心だけは

あなたはわたしにとってたったひとりの亡友だったと
無人のターミナル 幽閉し続けてきた夢の亡骸たちが
何を思うでもなく何かを悟るためでもなく ただただ佇む
花のように月のように
わたしにとってのあなたはそんな場面で蘇り続けては
見送っては引き留める こんなわたしを…
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