亡き母との旅、そしてー/日比津 開
屋に寄り
幾つかの名所を見学し
母と2人の旅は終わった
親孝行と言えるほどのことは
何もできなかったけれど
こうして旅の記憶が残っている
喜んだのは、幸せだったのは
母より僕のほうだったのかも知れない
この秋、再び伊勢志摩を
訪れようとしている
そのときは、母との旅が
もっと鮮やかな思い出として
蘇ってくるかも知れない
新たな旅では、きっとまた
良き思い出を追加することができる
母は喜んでくれるだろうか?
今度の旅も僕は大切な人と
2人で行く予定にしているのをー
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