プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」より/日比津 開
ルフォではない
この後に続く悲劇は絶対に踏襲しない
なぜなら、あなたはまだ若く美しく
病魔の影など少しもない
そして、僕の書く詩は
ロドルフォと違い
絵空事ばかり語るのではない
悲劇を避けるために
いやきっと幸せになるための
違うあらすじを僕は用意しよう
けれども、それを不朽の名作に
できるかどうかは
僕だけではない
あなたと僕の2人で決める
いまから歌う
あなたと僕のアリア、デュエットは
いつまでも歌われ続ける
永遠に色褪せない
幸せに満ちた旋律にしたい
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