プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」より/日比津 開
 
いまから僕が歌う 
数分間のテノールのアリアで
必ずあなたを振り向かせる
そして、ソプラノの返し歌
あなたからのアリアをもらう

さっき出会ったばかり
それなのに僕はもうあなたに
心を奪われ、夢中になっている

あなたは僕にとって詩そのもの
だから、あなたの瞳、唇、髪
すべてが詩のテーマとなり、
あなたに贈る歌、言葉を
次々と紡ぎ出せる

ちょうど、歌劇「ラ・ボエーム」
第1幕の詩人ロドルフォと
お針子ミミのアリアの応酬
それに続くデュエットのように
あなたと僕の出会い、恋愛は
ドラマチックに展開する予感がある

しかし、あなたと僕は
ミミとロドルフ
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