詩人達の夜とひとりの朝/服部 剛
 
に問う 

お前はほんとうの?時?にいるか――?

背後の窓から 
街の何処かで漂う笛の音(ね)の 
「コンドルは飛んでゆく」のメロディが
聴こえてくる 

僕の傍らで 
秋風にふわっとカーテンはふくらみ 
空のペットボトルが倒れ
机上に転がる 

風は云う 

――汝(なんじ)の目の前のことをせよ 

僕は椅子から、立ち上がる 
今日という?時?を歩くために  





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