光纏処女(ひかりまとうおとめ)/la_feminite_nue(死に巫女)
 
人間=ひと}がそのように淋しいのだと、真っ白な真昼のなかで呟いています。かたわらを通りすぎてゆく人、何の関わりもないその人たち、彼等はなぜ彼等でしかないのかと?

 すこし戦きつつ話すのです。私は、私じしんに。あなたのように切ないぶぶんが(でも、何と美しいのか!)誰でも人の心にある、それはジルバのように歌を唄う。風にのる声にすぎない。それでも私は捨て切れない!

 人の心の、淋しいぶぶんのあなた。
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