夕焼けのポケットさん〜コメットさん/AB(なかほど)
やがてにじんで来るように
ひとつずつでも
足してゆければと思うんだ
ほら
夕焼けのカレットさん
まだここんとこにも隙間が
夕焼けのソネットさん
ひとつの恋やひとつの季節や
その移り変わりのたびに
ひとつのうたをうたう
あなたのうたは
あなたの心を解放してくれますか
それとも
縛り付けられたままですか
その合間でゆらゆらと ゆらと
遠くの誰かのこころも
ゆらすことができれば
それだけで
明日のうたもうたえるのでしょう
このわたしのうたにも
横向きのカレットをひとつ
あなたの声で
夕焼けの色を差しこんでください
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