つながる/竹節一二三
 
目をとじると
だれかの鼓動が聞こえる
机のすみや天井やそのダンボールのかげからも

だれのものかはわからない
けれども だれのものでもいい
わたしの気配をうかがう
いくつもの鼓動

パソコンの画面の向こうからも
携帯電話の向こうからも
コードや電波をつたって
やさしい鼓動がきこえてくる

一人きりでうずくまるわたしのまわりには
たくさんの鼓動があって
わたしはそれに安心する

こわれてしまわないように
わたしとわたしでない鼓動を
いつも
つなげている

だから さよならはいわない
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