散歩道/ああああ
 
 昼休み、AはBと食事に行った。鉄橋の下は電車の通る音がガタゴト響くものの、少し涼しい日陰になっていて、AとBはそこで信号が変わるのを待った。Bは沈黙を破ると唐突に自分の持病のことを話しだした。だからあまり思うようにAの研究を手伝ってあげられないかもしれないとも言った。Aは、いまでも十分力になってもらってますよと応じながらも、A自身もなにかもっとBに心を開くべきなんじゃないかと思案していた。しかし、AがBに秘密を暴露する機会は今後一切訪れないだろう。AとBは大学に戻るとはっかの味のするたばこを並んで吸った。

 電車が鉄橋の上に差し掛かると、ガタゴトと響く音が一段と大きくなった。そのうるささに
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