空飛ぶ詩人/ああああ
やることはいろいろあると言った、列を整理するとか、荷物を運ぶとか。それでぼくは宮下公園に来た、炊き出しのボランティアに参加することにしたから。でもほとんど見てるだけだった。炊き出しの列は整然と進み、ぼくはその列をほとんど見てるだけで、K子はぼくにも炊き出しの豚汁をくれた。
夜まで立っていて疲れたので、土まんじゅうの上に座って休んでいたら知らないおじさんに声をかけられた、だめだよそこ座ったらって言われた。立ち上がると、おじさんはそこお墓だから、と付け加えた。すみません、お墓だって知らなくて。後でK子に聞くと路上生活者たちが作るお墓はファフロツキーズで死んだ人を弔うためのものだという。路上生活
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