女と鳥/la_feminite_nue(死に巫女)
 
受けとめる。月を受けとめるようにあなたのことを受けとめる。こころを受けとめるように、囀りを受けとめる。キャベツ畑から、もんしろちょうではなくって、その卵をもちかえって、あたためる。そうすれば、やがて翔びたつ蝶が、きっとあなたのもとへとゆくでしょう。そうしたら、わたしのかわりにあなたはいっしょに羽ばたいて。蝶といっしょになって、虹をかけて。じぐざぐの軌線をえがいて、あなたが降りてくるとき、わたしは祝福の歌だけをたずさえて、こころのすべてを裸にして、あなたを身にまとうように受けいれるように……、雨。

 もうときどきしか、空からは降りてこない鳥よ。
 

[ジョアン・ミロのイメージによせて]
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